丁寧に手ろくろで作られた、手作り急須。
『やさしく やわらかく シンプルな物作り』そんな想いで創られる 常滑焼北龍窯三代目 梅原タツオ氏の急須は、無駄のない美しい形状。
繊細さだけでなく、しっかりとした造り、バランスの良さ、飽きの来ないデザイン。
手にとっていただければしっかりと手に馴染み、お茶を入れるのが楽しくなるような感覚がお分かりいただけるはず。きっと暮らしに寄り添うものとなることでしょう。
容量は300cc。約2~3人用ですが、食事茶など少し多めの量を入れるときには、1人用としても活躍する使い勝手の良いサイズ感です。
育てる急須。
常滑焼の急須は、酸化鉄を多く含んだ土で作るため、お茶を入れたときにお茶のタンニンと反応して、余分な苦みが取れ、味がまろやかになるといわれています。
またこの急須には釉薬を使用していないため、使えば使うほど茶渋によってコーティングされ深みのある黒に育っていきます。使い込むほどに色つやが良くなり、渋さと風合いが増します。
朱泥の黒にしかない、どこか茶色にも近い、柔らかい黒の色味が育っていく過程も楽しくなる。
使い続けることにより、その人とともに生きていく。
そんな急須です。
もう一つのこだわりは、同質の粘土で作る網。
本体と同じ陶器で製作した、陶製茶こしが施されています。
ステンレス製の茶こしとは違い、本体と同じ陶製とすることで繊細なお茶の風味を損なうことがありません。
※陶製茶こしは、金属製の茶こしに比べて穴が大きくなるため、深蒸し茶や粉茶などの茶葉が細かいものは、茶葉がそのまま通り出てしまいますのでご注意下さい。
常滑焼を代表する『急須』は、現在も変わらず職人の手によって作られています。
急須産地としての伝統を守りながら、使いやすい急須作りに磨きをかける。繊細な陶製茶こしや、蓋と本体のすり合わせの密着性の高さ、使いやすい形状など、優れた職人技が光ります。
※急須本体には粘土質の素材を生かして釉薬を使用していないこと、また注ぎ口の形状はシンプルなデザインを生かした作りになっているため、多少の尻漏れ(急須から湯のみにお茶を注いだ時に、急須の注ぎ口からお茶が伝う現象)がございますことをご了承下さい。
お手入方法
・お茶を入れ終わったら、お湯、または水で注ぎ口や茶こしの部分をゆすぎ、乾いた布で水気をふき取ってください。乾燥が充分でない内にしまってしまうとカビや臭いの原因となります。
・漂白剤や洗剤はコーティングした茶渋を落としてしまうこともありますし、お茶の風味をそこないますのであまりお勧めできません。汚れがひどいときは、一度多めのお湯に少しだけお酢を入れて煮沸してください。
・目詰まりが起きてしまったときは、たっぷりのお湯の中に重曹を大さじ2~3杯入れて煮沸させ、その後、歯ブラシなど先の細いブラシで茶こし部分を擦ったり、流水で洗い流すと茶こしの目詰まりが解消されやすくなります。
北龍窯 梅原タツオ
愛知県常滑市生まれ。1994年に急須制作を始めると、2001年の第48回とこなめ焼き振興金融協会賞受賞。2008年には東京都知事賞と最優秀賞のダブル受賞するなど数々の賞を受賞。
商品詳細
容量 |
300cc(8~9割ほどの入水時。約350ccで満水となります) |
サイズ |
胴本体 直径約11センチ(注ぎ口と取っ手を除いた本体部)
高さ 約9センチ(底部から蓋のつまみの先端部まで)
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色 |
黒(無釉) |
製作 |
常滑焼北龍窯 |