黒文字楊枝はお茶席で必需品です
お茶席などで、和菓子をいただく際に使います。
黒文字楊枝はクスノキ科の落葉低木で「クロモジ」という木から作られています。樹皮、葉や枝に香りがあります。
「黒文字」の名は、枝の表面に出る斑紋を文字に見立てたものと言われています。
水に浸してから使います
使用する前に10分ほど水に浸してから、水分をふき取ります。
水分を程よく含んでいるので、和菓子の皮やアンコが黒文字にくっつくのを防ぎます。
また、水に浸すことで黒文字の色と香りが引き立ちます。
黒文字は、一客一本使用するのが原則です。
銘々皿には一本、縁高には人数分の本数を添えます。
お茶席では、亭主側が用意していることが多いですが、念のために楊枝入れに入れ、懐紙にはさんでおくと良いでしょう。
ひょうたんや 黒文字楊枝の長さ
3寸 約9cm
4寸 約12cm
5寸 約15cm
銘々皿の大きさや、お菓子の大きさのバランスによって、使う長さは変わってきます。
ご家庭で使う場合などは3寸。
銘々皿や縁高に添える場合は4寸・5寸がオススメです。
ご使用上の注意
木皮を残す黒文字の特性で乾燥しすぎると反ります。
充分に水に浸してから手で矯めて、お使い下さい。
カビの原因になるので、長時間水に浸さず、洗浄後はすぐに水を拭きとってよく乾かしてください。